blog 迷子のままに:

山下耕平(やました・こうへい)
NPO法人フォロ事務局長、不登校新聞社理事など。

不登校、ひきこもりなどを中心に、書いてます。
一部は「なるにわブログ」から引き継いでます。

   

インタビュー、あいだ、スリリング

手前味噌で恐縮だが、不登校50年証言プロジェクトのインタビューは、とてもスリリングな仕事だと感じている。骨太インタビューの連続、全力疾走でマラソンを走っているみたいで、正直に言うと息切れ気味だが、そのスリリングな味わいゆえに、走っていられるのかなと思う。

何がスリリングかと言えば、ひとつには、これまでもやっとしていた問題について、いろんな人に尋ねられるということがある。たとえば、精神医療と「登校拒否は病気じゃない」、若者の雇用状況の劣化と「学校に行かなくても大丈夫」、「障害児を普通学校へ」と不登校、発達障害と不登校、教育機会確保法をめぐる意見の対立など、それらはすれちがってきた面もあるが、よく考えないといけない点がたくさんある。

そこで、きちんと相手の話を聴き、また相手に問いを返していくには、不登校の文脈からだけで物事を見るのではなく、いったんは相手の文脈に立って考えたうえで、聞いていかないといけない。だから、勉強量を必要とする。これも正直に言うと疲れるのだが、それによって自分の物事を考える枠組みの狭さがよくわかるし、そういうことは、ある種の強制力が働かないと、わざわざやらないので、得がたい機会になっている。

インタビューは、interviewと書く。つまり、見解(view)のあいだ(inter)に生じるものだ。自分の見解の内側にとどまって、自分に耳障りのよいことばかりを聞いていてはダメだし、相手の見解をなぞるだけでもおもしろくない。自分が自分の土俵の外に出て、相手にも出てきてもらって、そこで対話すること。それは、とてもスリリングで、おもしろい。

どこまで、それができているかは、読者の判断にゆだねるほかないが、これからも、できるかぎり、スリリングなインタビューをしていきたいと思っている。

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プロフィール

HN:
山下耕平
性別:
男性
自己紹介:
埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、1998年、『不登校新聞』創刊時から、2006年6月までの8年間、編集長を務めた。また、2001年10月、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年10月より、若者の居場所「コムニタス・フォロ」を立ち上げ、コーディネーターをしている(現在は「なるにわ」と名称変更)。2009年2月、『迷子の時代を生き抜くために』を上梓。

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