blog 迷子のままに:

山下耕平(やました・こうへい)
NPO法人フォロ事務局長、不登校新聞社理事など。

不登校、ひきこもりなどを中心に、書いてます。
一部は「なるにわブログ」から引き継いでます。

   

トランプ、壁、イエモン……

連日、トランプ大統領が騒ぎになっている。アメリカの内と外に「壁」を立てて、アメリカの内側を守るというのが、その政策方針なのだろうが、内と外に「壁」を立てたがるのは、トランプ氏だけではないだろう。身近なところにも、そうした「壁」はあふれている。

たとえば、「壁」の内側に所属している正社員は社会保険なども含めて手厚く守っても、外側に属している非正社員は、低賃金で不安定雇用でも、仲間ではないから、その苦境に心を痛めることもない。市民運動やNPOなどでも、意見のちがいなどから「壁」をつくって、その内側では連帯するものの、いったん外に追い出した人は攻撃の対象になることも、ままある。

岡目八目で、よそのことだったら、誰でも「壁」は不毛だと思う。でも、自戒を込めつつ言えば、自分たちの立てている「壁」には、おそろしく鈍感になっているのではないだろうか。

紅白歌合戦で、THE YELLOW MONKEYが歌っていた。
外国で飛行機が落ちました
ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう
(「JAM」/作詞・作曲:吉井和哉)
自分の声が「壁」の向こうに届かないとき、その「壁」は自分の前に立ちはだかって、よく見える。でも、自分自身がさまざまな「壁」の向こうの声を聴けていないことには鈍感だったりする。誰しも、そういうところはあるのだろう。少なくとも私は、そんなに賢くないので、自力では気づけなかったことも多々ある。だからこそ、「壁」が揺るがされたときは、自分の立てている「壁」に気づける機会なのだと思う。揺るがされたことに腹を立てて、「壁」を高くするようなことだけはすまいと思う。

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL(非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS(コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます

プロフィール

HN:
山下耕平
性別:
男性
自己紹介:
埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、1998年、『不登校新聞』創刊時から、2006年6月までの8年間、編集長を務めた。また、2001年10月、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年10月より、若者の居場所「コムニタス・フォロ」を立ち上げ、コーディネーターをしている(現在は「なるにわ」と名称変更)。2009年2月、『迷子の時代を生き抜くために』を上梓。

拙 著


ブログ内検索

Twitter

カレンダー

10 2017/11 12
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
Copyright ©  -- Kohei Yamashita --  
Design by CriCri  / powered by NINJA TOOLS /  /