blog 迷子のままに:

山下耕平(やました・こうへい)
NPO法人フォロ事務局長、不登校新聞社理事など。

不登校、ひきこもりなどを中心に、書いてます。
一部は「なるにわブログ」から引き継いでます。

   

脱原発と脱学校-7

得てして私たちは、社会システムのリクツに合わせて生態圏の摂理をねじまげ、ノンを押し込めてしまっている。そうしていると、何か閉じたなかでエネルギーが鬱屈してしまって、うらみつらみが蓄積されていく。そして、それは自覚されないまま、自分を痛めつけたり、おたがいを痛めつけ合っていたりする。「生きづらい」というとき、そこが大きな桎梏となっているように思う。
 
うらみつらみのエネルギーのことを、「ルサンチマン」なんて用語で呼ぶのはやめて、「ウラミン」と名づけてみる。ウラミンのエネルギーは、とても強力だ。人を捕らえて離さない。半減期は何年になるだろう? ヘタをすると半永久的になくならないかもしれない。冷温停止は容易ではない。それどころかコントロールを失うと暴走して、自分も周囲も破壊してしまう。まったくやっかいだ。
 
ウラミンからの脱却は、とても難しい。つい先日の“困りごとの祭典”でも、「許す」というテーマが問題になった。月乃光司さんが「最大の復讐は許すこと」と言ったのに対し、「でも、許すことなんてできない。加害者を同じ目に遭わさないと気がすまない」という本音がぶつけられた。ここは、とても難しい問題だ。溜まったウラミンを、リクツで、頭で解消することはできない。本音を抑圧したら自家中毒を起こしてしまう。かといって、ウラミンに依拠していては、いつまでも自分が苦しい……。司会をしていた私も、「へんにまとめてもよくないですから、ちょっと置いておきましょう」と言うしかできなかった。

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プロフィール

HN:
山下耕平
性別:
男性
自己紹介:
1973年、埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、『不登校新聞』創刊時(1998年)から8年間、編集長を務めた。2001年、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年より、同法人で18歳以上の人の居場所を始め、コーディネーターをしている(なるにわ)。2012年より関西学院大学で非常勤講師。著書に『迷子の時代を生き抜くために』(北大路書房2009)。野田彩花さんとの共著に『名前のない生きづらさ』(子どもの風出版会2017)。

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