blog: 迷子のままに


山下耕平(やました・こうへい)
NPO法人フォロ事務局長、不登校新聞社理事、
関西学院大学非常勤講師など。
おもに、不登校、ひきこもりなどにについて書いてます。

   

「逆転人生」への抗議文

「逆転人生」石井志昂さんの回を見て、制作会社へ下記の抗議メールを送りました。番組全体に対してということではなく、私にかかわる部分についての抗議です。

 * * *

「逆転人生」石井志昂さんの回、拝見しました。
石井さんの個人史としては、大事なことを語っておられた面もあるかと思います。長く関わってきた私としても、感慨深く拝見したところもありました。しかしながら、下記の点については、抗議いたします。


●私の下記コメントは、文脈から切り離され、逆の意味になっています。

「学校に行けなくなってしまったということで、まわりからも否定的に見られるし、自分でも自分のことを否定的に見てしまうというなかで、学校に行かない代わりに、ほかでがんばることで自分を肯定しようと……」

私は、それは苦しいではないかという文脈で話していたはずです。それを途中で切ることによって、反対の意味にしていることに、強く抗議いたします。

もともと、私のコメントは削除してもらうよう、お願いしていたところですが、編集済みで、いまからの変更は難しいということで、しぶしぶ承知していました。しかし、このように反対の意味で使われたということには、まったく承服できません。再放送などされるのであれば、私のコメントは削除してください。


●事実関係がちがいます。

・石井さんが東京シューレに最初に来たときに出迎えたのは、奥地圭子さんと別のスタッフで、私は当時はボランティアスタッフでした。

・石井さんが不登校新聞社に就職したいという話は、私は直接聞いていません。それは奥地圭子さんに直談判したのであって、事実と異なります。

そのほか、いくつかの細かな事実関係が改ざんされていますが、事実関係を把握しておられながら、番組構成上、わかりやすくするために改ざんしたものと思われます。上記の点は、いた人がいなかったことにされ、私がその代役になっていることに抗議します。


なお、私としては、まちがったコメント、まちがった事実関係のままであることは承服できませんので、この抗議文は、ブログで公開いたします。


山下耕平

 * * *

2019.08.27追記

放送前に、私が自分のコメントの削除を要請したのは、東京シューレでの性被害の件が明らかとなり、被害者の方が、東京シューレや不登校新聞社がメディアに出るたびに、いまも深刻につらい思いをしていると聞いたからです。それは、石井志昂さん、制作会社にも伝えました。

夏休み明けの自殺問題を大々的に訴える一方で、ひとりの被害者の訴えをなかったことにして放映できる神経が、私には理解できません。せめて、自分のコメントは削除してほしかったのですが、改ざんされて使用され、きわめて不本意です。

 * * *

2019.08.28追記
制作会社とNHKから連絡があり、再放送に際しては、私のコメント部分は削除し、再現ドラマの私の登場部分についても、私と特定されないようナレーションを修正するとのことです。

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  • by モヤモヤ大王
  • 2019/08/27(Tue)10:47
  • Edit
番組をみた後にモヤモヤしたものが残りました。モヤモヤの正体は全くわかりません。そしてなぜだかわかりませんが山下さんの発信に感謝したくなりました。どうもありがとうございます。

ありがとうございます。

  • by 山下耕平
  • 2019/08/27(Tue)13:48
  • Edit
モヤモヤ大王さま

コメント、ありがとうございます。モヤモヤされている方も多いことと思います。この番組にかぎらず、この数年の不登校についての過熱報道は、どこか変です。そのあたりのことは、このブログにも書き散らしています。下記カテゴリなど。よかったら、お読みください。
http://bokan.blog.shinobi.jp/Category/7/

子どもの思いは何処に?

  • by ごえもん
  • 2019/08/28(Wed)07:09
  • Edit
FBから拝見しました。適応支援教室で子ども達に関わってます。
番組を見ようと思ったのですが、何となく子どもの思いに支点を置いていない気がして観ませんでした。
不登校やいじめに対する学校の対応のある部分を切り取って非難する当該団体の手法に、以前から違和感を感じております。
公教育の欠点だけではなく、客観的視点で課題を論じることから、自治体と民間の連携に結びつくのではないかと考えております。

ごえもんさま

  • by 山下耕平
  • 2019/08/28(Wed)09:01
  • Edit
コメント、ありがとうございます。私も、短絡的に学校を叩くようなことだと、それが義務教育の民営化のためなど、当事者の声を政治利用するようなことになりかねないと懸念しています。私は、いまも不登校新聞社の理事のひとりでもありますので、いただいたご意見は編集部にも伝えます。ありがとうございました。

プロフィール

HN:
山下耕平
性別:
男性
自己紹介:
1973年、埼玉県生まれ。大学を中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフを経て、『不登校新聞』創刊時(1998年)から8年間、編集長を務めた。2001年、フリースクール「フォロ」設立時より、同事務局長を務める。2006年より、同法人で18歳以上の人の居場所を始め、コーディネーターをしている(なるにわ)。2012年より関西学院大学で非常勤講師。著書に『迷子の時代を生き抜くために』(北大路書房2009)。野田彩花さんとの共著に『名前のない生きづらさ』(子どもの風出版会2017)。写真は、内池秀人さん撮影。

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